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サイト『果てない大地 遠い空』の別館です。 異文化SchoolDays企画でのチャットに関するレポート、なり茶告知の場所です。
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最近無性に小説が書きたくて、
いくつか書きかけのがあるけど完成する気がしなくて、
何かスラルフ書きたいなと思ったけどネタがなかったのでいっちゃんにリクを聞いたら「音楽」と返ってきて、
その言葉でネタ光臨したので一気に書き上げました。
電車の中で。ポメラさん万歳。

リクエスト通りになってるかどうか分からないけど取り合えず音楽絡み。


出演者:ラルフ・スライル・唯真

お借りしました!!!


*****


「貴方って、音楽だけは素敵なのよねぇ」
ひょいとのぞき込むようにしてラルフが言った。
座ってバイオリンの調律をしていた手を止めて、スライルがラルフを見上げる。
「こんないい男を捕まえてだけとは何だ、だけとは」
「そういう事を当然のように言う辺りが、貴方の駄目な所なのよ」
呆れたように言うときびすを返して去ろうとするラルフ。
「ん、もう行くのか」
「唯真先生に用事があっただけだもの。別に貴方に会い来た訳じゃないわ」
背を向けたままヒラヒラと手を降る。
ちらっと彼女を見やった後、スライルはバイオリンを抱えると試し弾きをして満足気に頷く。
去る足を止めて振り返ると、ラルフはにっこり笑ってスライルの元に引き返してきた。
何か用があったか、と首を傾げるスライルの前に椅子を引いてくると座り、机に肘をつく。
「言ったでしょ?貴方は音楽だけは素敵だって。私、貴方のバイオリンの音が好きなのよ」
ん、と相づちだか何だかよく分からない声を出して、スライルは再びバイオリンに視線を落とす。
「これはフランスの地方で古くから受け継がれている曲だ」
そう言って曲を奏で始めた。
ゆっくり、静かに、綺麗な音が音楽室を満たす。
―――本当に、こうしてれば格好良いのに。
若干の呆れを抱きつつも、スライルの奏でる音楽に意識を集中させる。
それは聴く者をうっとりさせるような、優しいメロディーだった。
不意にスライルがラルフに視線を向ける。
いつの間にかスライルの顔に魅入っていた事に気づいてギクリと固まる彼女に、スライルは口を開いた。

「L'amour et un bouquet sont présentés à beau vous.」

聞き覚えのない言語にラルフは目をぱちくりさせた。
「今の、どういう意味―――…」
聞き返す間もなく曲調が変わり、うって変わってテンポの早い明るい曲になった。
「今度はイタリアの民族音楽だ」
軽やかなリズムで小刻みに手を動かすスライルの前髪が揺れる。
今度は歌詞付きである。
イタリア語の歌詞なのだろう、内容は分からないが曲調に合わせた軽い感じの声だ。
俺は歌は専門じゃないと普段言っているが、どうして中々いい声だと思う。
音楽は専門外のラルフには、微妙な音程やリズムなど難しい事は分からない。
それでも聴いていて浸る事が出来るし、ラルフはバイオリンだけでなく彼の歌も好きだった。
再び終わりにさしかかり静かな曲調に変わる頃、また顔を上げてスライルが呟くように言う。

「Tutti di me sono offerti a favorito Lei.」

「―――終わり。もう時間ない」
バイオリンをケースにしまうスライルを見て自分も椅子を元の場所に戻しつつ尋ねる。
「さっきと今の、曲の終わりに言ったのはどういう意味?」
ピタ、とスライルの動きが止まった。
グルリと顔だけをラルフの方に回してちょっと可愛く首を傾げる。
「…気になる?教えて欲しい?」
「気になるから聞いてるのよ。その仕草、気持ち悪いだけだからよしてちょうだい」
やれやれ、と意味もなくかぶりを振って、スライルはラルフをジッと見つめると口を開く。
「―――一つ目は”唯真は鬼の子だ”、もう一つは”恐ろしい唯真が優しくなりますように”」
ブチンと、何かが切れる音がした。
ラルフが振り向くとそこには、当の唯真がスライルへの怒りとラルフへの照れで変なオーラを醸し出しながら佇んでいた。
「あら唯真先生。良かった、ちょっと用事が…」
言いかけるラルフの肩をガシッと掴んで唯真がラルフに迫る。
「らららラルフ先生、大丈夫ですか!?スライルに変な事をされてませんか!?」
唯真の必死の形相に少し苦笑した後、ちら、とスライルの方を見て飄々とした表情になる。
「そうねえ…ちょっと、変な事を言われたけども。大丈夫よ」
「待てお前、俺は何もちょっと聞け俺の目を真っ直ぐに見ろ」
問答無用の勢いでスライルに向き直る唯真を見てスライルが後ずさりをする。

だって貴方、”イサナ”なんて一言も言ってなかったじゃないの。
貴方が言う気がないならきっとどうしたって教えてくれないのだろうから、もういいわ。
どうせ真面目な顔してしょうもない事を言っていたのだろうし。
貴方はそういう人。
そんな貴方にいつも振り回されてる私の、これは仕返しよ。

しまった、と思い出す。
そもそも唯真に用があって音楽室に来たのに、結局その用事は済ませていない。
まぁ急ぎの用ではないからいいか、と思い直すとそのまま音楽室から出る。
直にここは戦場と化すだろう。
教頭にその事を伝えて自分は課題プリントの作成に取りかかるとしよう。


*****


「麗しき貴女に愛と花束を」

「大好きな君に僕の全てを捧げます」


スライルの言葉じゃなくて、こう、この歌の後にはこう言って愛を語るのが決まり?みたいなものと思っていただければ…!
愛の国フランスとイタリアの歌という事にしたけど実際こういうのがあるかどうかは分からないよ!

別に、スライルは照れて言わなかった訳じゃない。
サナっちが来なくても言わなかったかもしれないし、来ても言ったかもしれない。
たまたまこの時はそういう気分だっただけ。

全体的に、私が動かすラルフ先生は、色気が足りないと、自覚しています。
でも今回は余裕がいつもよりある分ラルフ先生っぽいか…?
最初はラルフ先生をからかうような内容にして怒らせて、
ラルフ先生が去った後にボソッと訳を言う、にしようかと思ったけど、
傷つけるんじゃなく単にからかう内容の言葉が思いつかなかった OTZ
完成した後で思いついたけど。もうこれでいいや。


スラルフを考えると何故かサナっち絡みになる件。
百合とかCPとか関係なしに、私の中でサナっちのラルフ崇拝(?)がデフォになっている。
で、ラルフ先生とサナっちは仲良し(?)、スライルとサナっちも仲良し(違)だからこれは必然ですね分かります。
スライルは普段本当か嘘か分からないような事ばっか言うけど、
本当に自分が悪くない時は焦ってノンブレスで言い訳して逃げない時もあるといい。
(元はまだ描いてない四コマネタ)
でも誰も信じない。
日頃の行いが悪い。自業自得。

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無題
ぎゃーーーっ、シンさん早いっ、はやいはやいはやいっ!!!!!
私リクエスト聞かれたの昨日の深夜ですよ?!?!?
そしてこのテロは何事ですか、危うく飲んでたお茶吹き出すところでしたよ!!!!
ktkrktkr!!!!!音楽関係のスライル先生は凄くカッコイイと思います!!!!
ってか、ラルフお前、スライル先生にヴァイオリン弾いてもらうなんて羨ましすぎるだろうこの野郎!!!
スライル先生の歌声まで聞くなんて、本当にラルフのうらやましさがはんぱないっ!!!
我が子ながら羨ましいっ!!!!!!!!スライル先生は凄く素敵なお声だと思います。
ああああああ、囁かれt(ry/そしていい加減落ち着け)
そして訳を直接ラルフに教えないスライル先生がたまりません。
ラルフはそのまま意味を知らなくても美味しいですが、誰かに何かの機会に意味を教えられても美味しい!!!
ってかセリフセリフ!!!!!!!やばいカッコイイ、ちょ、滾った、むしろ私がきゃあぁあぁ!!ってなった!!!(落ち着け)
シンさんのラルフは凄くお上品です。綺麗です、お姉さんです!!!!!!!
漂うエロスもあるにもかかわらず、上品さもあるなんて!!!!綺麗なラルフタグを入れてきますノ
そしてスライル先生・唯真先生・ラルフは何故か一緒ですね(笑)
私がスラルフ書いても唯真先生が出てくるし、ラル唯書いてもスライル先生が出てきますww
仲が、良いから、ですよね★
そして自業自得スライル先生、凄く可愛いです。スライル先生に「自業自得よ、」と言い隊を結成したいです<●><●>
萌の爆発をありがとうございました!!!!
ちょ、タグ打つ作業に取りかかりますノ
イトル 2010/03/26(Fri)22:30:41 編集
>いっちゃん
昨日の深夜にリクエストをいただいて、ネタが降臨して、
昨日の朝の電車の中と銀行の待ち時間で完成させて、
帰りの電車の中で後書きを書きました。
HAHAHA、ネタ降臨すれば短編だとこんなモンですよ☆
短いですしね!

スライルは、声は別に普通だと思っています。
歌とか、「まぁいいんじゃない?」程度。
悪くはない。まあそれなりにいい声。
声はサナっち担当、スライルはバイオリンだけで良いと思っています。
でも私は、声はあまり考えてないので自由に考えてくださって結構なんですけどねwww

台詞は、すみませんクサい台詞で…
ギップルを進呈しますので許してください。
クサい台詞好きなシンです、どうも(何)
でもね、外国だと普通にそういうの言ってると思うんだよね!
だから、反省も後悔もしない(

私が動かすラルフ先生には色気も上品さもありません… OTZ
ラルフ先生はいっちゃんが動かしてこそだなぁとしみじみと実感。
とは言っても他の方も素敵なラルフ先生を書かれてますけども!
羨ましい…

ラルフ先生とサナっちとスライルの3人組はもうセットでいいと思います。
とか言いつつ今度はスラルフシドも書いてみたいと思っています。
3人組楽しい。
是非「自業自得よ」と言って蔑んで踏みつけてやってください。

こちらこそお借りさせていただいてありがとうございました!
シン 2010/03/27(Sat)02:45:26 編集
無題
こんばんはハレタカですクソ遅いコメ失礼します自粛も兼ねて今回は薄い文字色で参上しましたすみません。
 
スラルフのアダルティラブっぷりがパネェ件。

いちゃいちゃするのも好きだがこういうのも大好きだ!!!!!
飄々を地でいくスライルとそれに振り回されるラルフ先生の図はジャスティス。だがしかしラルフ先生も振り回されてばかりではないという図もジャスティス。
正義はひとつではないのですね心得ました。
ラルフ先生もスライルも何気に似たもの同士のような気がします…(笑)
そんなスラルフにうちの唯真が文字通りお邪魔してしまったようで…!!!!
申し訳ないほどのKYっぷりがまさに唯真すぎて噴きました。
唯真のラルフ崇拝はもはや公式そしてスライルと唯真のマブダチっぷりも公式だとおもいますありがとうございます。(真顔)
ごちそうさまでした!!!!!!!
ハレタカ 2010/03/27(Sat)23:54:53 編集
>ハレタカさん
うわ――――――ああああああぁぁぁぁぁすみませんコメントはすぐに見ていたのにゴタゴタしてて返信出来ないでいるうちにすっかり忘れてましたすみません一回死ぬだけでは足りません地獄に落ちてきます永久の責め苦を負ってきますそれで許していただけるでしょうか否それでは足りませんねどうすればいいでしょうかhrtkさんの言う通りにします(土下座)
すみません本当すみませんハレタカさんのコメが遅いだなんて私は本当にどうすればいいですかわざわざコメくださったのにレスが遅いにも程があります。

ラルフ先生は、基本は振り回す方ですよね!
スライルがマイペース過ぎて振り回されてしまうだけで。
だからたまにはと思ってこういう展開にしました!
これでスライルも少しは大人しくなってくれればいいが無理ですね分かります(
しかし確かにどっちも人を振り回すという点では似た者同士…! 笑。

サナっちがお邪魔だとはスライルも私も思ってませんwww
ラルフ先生は気付いてないから勿論?(笑)
公式認定ありがとうございますむしろこの3人トリオの仲が公式でいいと思います(真顔)
でもサナっちはラル唯でもスラルフでもスライルを邪魔だと思っていればいい。
スラ唯?え、そんなのあるんですか?(

レス遅れ本当すみませんでした…
シン 2010/04/02(Fri)23:00:51 編集
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