『やる気』

簡単スキットの筈が長くなった。

出演：銀牙・ナスク・名前だけコク先生

銀「ナスク殿、嬉しそうでありますね」
ﾅｽｸ「えっへへー、今回の試験の結果が良かったんだ♪」（にこ！）
銀「そうでありますか！それは良かったでありますね！」（にこ！）
ﾅｽｸ「ほら、見て見て！幾何が91点、理科２が97点」
銀「凄いであります！試験前頑張っていたでありますからね！」
ﾅｽｸ「代数と現国・古文は80点代なんだけどね…まあ良かったかな？」
銀「はー…ナスク殿は優秀な生徒であります」
ﾅｽｸ「いや、そんな事ないよ？外国語は平均より上程度だし」
銀「それでも、それだけ点数取っていれば成績はいい方なのでは？」
ﾅｽｸ「んー…プラマイゼロ？」
銀「？」
　＜悪かった答案を見せる＞
銀「…26点…」
ﾅｽｸ「あはは！」
銀「これが政治経済、こっちは世界史でありますか。…え？」
ﾅｽｸ「あ、世界史はね！これいつもは悪くても10点は取るから！
　　　少なくとも一桁になった事はない！」
銀「いや、え…０点って」
ﾅｽｸ「いやぁ…どうせ分かるトコしか分かんないから、解ける問題だけ解いてあと適当に埋めて、
　　　落描きしてたけどまぁ一応見直し位はしようかなって見直しして、
　　　解答が一つずつズレている事に気づいたけどもう時間なかった」
銀「………」
ﾅｽｸ「流石にコク先生怒った…」
銀「当たり前でありますよ…解答ミスだと説明しなかったでありますか？」
ﾅｽｸ「だって普段が普段だから」
銀「………」（溜め息）
ﾅｽｸ「次30点以上取らないとコク先生が本気出します」
銀「………」（ナスクを見る）
ﾅｽｸ「…ん？え、何？」

銀ちゃんがナスクに世界史を教える事になったようです。

銀「いいですか、世界史はまず全体の流れを掴む事が大事であります」
ﾅｽｸ「ホントいいってばー、こんなの覚えるだけでしょ？教えてもらう要素ないじゃん」
銀「覚えるだけなら何故あんなに点数悪いでありますか！」
ﾅｽｸ「えー…やる気の差？」
銀「やる気出して下さい」
ﾅｽｸ「世界史は授業聞いたり教科書読むのは楽しいんだよね。
　　　細かい事覚えろと言われるとどうもやる気が…」
銀「暗記なんてどんな科目にもついて回るものであります」
ﾅｽｸ「国語は単語の意味や漢字覚えたら文章問題にも関係してくるでしょ？
　　　代数・幾何は公式や解き方を当て嵌めて色々考えるよね。
　　　理科１・２も、暗記したやつが発展して思考問題になるじゃん。
　　　ただ丸ごと広くて細かい事を暗記しろとか無理。全然面白くない」
銀「面白くない、でありますか…」
ﾅｽｸ「だから、社会の中でも地理はあたし好きだよ。
　　　地名も好きだし、その途中の地形や人種の構成が気候や産業にも関係してきて面白いよね」
銀「そうだ、それなら歴史小説を読むといいでありますよ。興味を持つ事が大事であります。
　　例えばこれ、この小説は自分が読み終わったので返そうと思って持ってきたでありますが」
ﾅｽｸ「あ！これ知ってる、読んだ！」
銀「そうでありますか!?」
ﾅｽｸ「うん、これ良かったよね！劉備ちょう格好良い」
銀「彼は凄い人物でありますね。孫文もうんたらかんたら」
ﾅｽｸ「それはやっぱり人間関係がうんたらかんたら」
銀「歴史小説が大丈夫ならこれもいいでありますよ。こっちは…」
ﾅｽｸ「それも読んだー！」
銀「Σ!?」
ﾅｽｸ「あれがこうなってうんたらかんたら」
銀「でありますね、やっぱり時代的にうんたらかんたら」
ﾅｽｸ「だよねー」
二人「あはははは」
銀「…何故世界史出来ないでありますか」
ﾅｽｸ「だからやる気の問題がだね」

無限ループ


＊＊＊＊＊


結局うんたらかんたらでごまかした。
三国志なら話題に出せるかと思ったが名前しか分からないという罠。
劉備と同じ時代は孫文だったか孫権だったか。
後で簡単に調べておこう。

ナスクの成績の話になると私の高校までの成績情報を暴露しているようで心が痛い。
た、多少は脚色してるんだからねっ！
主に得意科目の成績を（