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サイト『果てない大地 遠い空』の別館です。 異文化SchoolDays企画でのチャットに関するレポート、なり茶告知の場所です。
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殆ど完成はしてたので頑張って仕上げてみた。
アダリーです。
すみません、アダリーです。
大事な事なので2回言いました。
真剣に頑張りました。
私はいつだって真剣です。


*****


「…何故」
剣の血を振り払って、リフィスはアダラに近づいた。
「貴女は強い。今の攻撃を避ける位の事は朝飯前の筈だ。何故、避けなかった」
怪訝そうな顔のリフィスを見てアダラが自嘲気味に笑う。
「…残酷な人ね。アタシの気持ち、分かっているくせに」
力なく起きあがって出血している腹部を押さえると、肩で息をしながら座り込む。
「駄目な女ね、アタシってば。―――リフィスちゃん。女は、ね。自分がどうなろうと、愛する人の事を本気で傷つける事など出来ないものなのよ」
俯いて言うアダラの言葉にリフィスの目が大きく開かれる。
「―――アダラさん。…俺、は…」
言いかけたリフィスの唇に人差し指を当て、アダラは寂し気に微笑んだ。
「いいの、分かってる。リフィスちゃん、貴方はいつもアタシの事をさんづけで呼ぶものね」
「それは…」
言いかけてリフィスは口を噤む。
何と言おうが、自分が彼女にそういう感情を抱いていない事実は変わらない。
変に言い訳がましい事を言うのはかえって失礼に当たるというものだ。
そんなリフィスを見てアダラが決心したように口を開く。
「リフィスちゃん、お願いがあるの。我儘なアタシの、最期のお願い。一度でいいの。…アタシを、抱きしめて」
「…アダラさん…」
リフィスはアダラの視線を避けるように俯く。
だがすぐに顔を上げるとアダラの方に一歩近づき、リフィスは彼女に手を伸ばした。

「カーット!!!」
甲高い声が響く。
「リフィス間を空け過ぎにゃ!何、固まったままボーッとしてるにゃ!」
「すまない!やはり俺にこの役は無理だ!」
跳び蹴りをしてきた玲を避けてリフィスが必死の形相で叫んだ。
「何を今更!気持ちは分からないでもにゃいが男なら引き受けた以上最後までやり通すにゃ!」
「引き受けた覚えはないが!!??」
二人のコントもといやりとりを見ながら黎明がアダラに近付く。
「リーは律儀やなあ。そない堅苦しぃ考えんでもええのに」
「あらん、アタシは黎明ちゃんでもいのよん?リフィスちゃんが一番だけどねん」
「いや、俺にはイッちゃんがおるから」
表情は変わらないものの、思い切り引いて黎明はアダラから距離を置いた。
「ああぁもう、二人とも言い合いはやめてくださいよ黎明さんも止めてくださいってばあ!」
ミカゼがオロオロと制止をかけるにも関わらず、玲が叫ぶ。
「往生際が悪いにゃ!セツナさまもこいつに何か言ってやるにゃ!」
「あぁ、えーと、いやまぁ…が、頑張んなよ」
唐突に話を振られ、刹那が言葉に詰まりながらリフィスから視線を反らす。
僅かな期待をかけて刹那の方を見ていたリフィスは、彼女の反応に諦めて再び玲の方に向き直った。
「何度も言うがそもそも何故俺がこの役をやらねばならない!!?」
「何度も言うけどアダラの名指しだからにゃ!!!」
玲の言葉にアダラが、言わないでって言ったのにぃ、と嬉しそうに体をくねらせる。
ガクリと、脱力したように地に伏すリフィス。
「何だ何だお前ら何楽しそうな事やってんだ!?俺も混ぜろー!!!」
唐突に緋焔が騒々しく駆け込んでくると、一同を見回してテンションも高く叫んだ。
一瞬の沈黙の後、一同の声が同時に響いた。
「うるさい邪魔すんな!!!」


*****


オチがログアウト。
後半の配役は適当です。
ミカゼ君が思い浮かんだのはきっと、イラストや銀ちゃんとの接触事故のせいに違いない。
しかし何故普段滅多に動かさないキャラが出てきたのか全くもって謎である。
刹那とかミカゼ君とか描いた事すらない。
リフィス以外が偽者過ぎる件。ええねんもう…ハレタカさんなら許してくれるって分かってるねん…(逝け)

最初はスキットで思いついたものを、前半を無意味にシリアスにしたくて小説にしたので全体的に無理矢理感が漂う出来となった。
あ、前半とタイトルは、笑うところです、よ。

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無題
シリアスかと思いきやドドン。
リー君何故そこで抱きしめなかった
男なら思い切り抱きしめやがって下さいませ!!(黙)
この映画はいつ公開ですか、全裸の先端着衣で
正座して待ちます!!
とりあえずコリコがうらやましそうにリー君を見てそうです(どうでもいい)

リタカは恥ずかしさが有頂天でどうにもこうにも。
何気ない甘さというのがかけない、はずかしくて。
えちぃことにはある程度耐性あっても、甘々ははずかしいのでした。
リクエストは、実はラウタカが見たかったとほざいてみます。
無論likeやfriendの方でs(パァン)
刺磨 2010/05/10(Mon)20:59:46 編集
無題
初っ端まさかのアダリーからチョイスというシンさんがパネェ件。出先で噴き散らかしましたありがとうございます。
あのままシリアスだったらどうしようかと酷く狼狽しましたがまさかの撮影でしたかとても残念です(どっち)
アダラを貴女とか言ってるリー君に爆笑抑えられませんでしたなんというChaos。
完成試写会は是非呼んでください。
そして玲とか刹那とか緋焔とか黎明とかまでもマジありがとうございます!!!!!というか ミ カ ゼ と か www
これまた噴き散らかしましたなんという奇跡チョイス。クオリティーがパネェほどに正確。
とにかくご馳走様でしたありがとうございますアダリーはジャスティスそしてアビス。
ハレタカ 2010/05/10(Mon)22:06:52 編集
コメントお返事!
>刺さん
シリアスかと思いきやドドンです。
というか、こういうアホな事を無意味にシリアスに書くのが好き過ぎる件。
いくら演技でもハードルが高過ぎたようです。
これが、相手が他の人で友情の抱擁なら難なく出来たのにね…!
羨ましそうに見ているコリコちゃんには是非代わってくれとリーが言っていました。

甘々が好きなシンですどうも(笑)
私はえちぃのは書けないよ…!
閃いたじゃあ私が甘々を書くから刺さんがえちぃのを書けばいいんだと思う(真顔)
ラウタカ!
よし…!よし頑張ってみる…!
つかlikeやfriendじゃないラウタカは書けないと思うwww
タカラちゃんはみんなの妹!


>ハレタカさん
まさかのアダリーですだって刺さんが激しくプッシュするからね…!
でも内容を見てもこれが一番完成に近かったという。
まあ短いし…!?

あのままシリアスだったら本当にどうしましょう私も狼狽してしまいますどうすればいいのこれ(
ダラちゃんを『貴女』呼びは、狙ったような狙ってないような。
つか、心が女性なら貴女だと思うんですよね。
爆笑していただけて非常に嬉しいです。笑うところです。
この撮影会もどきは、リーの拒否権行使により切れたダラちゃんの暴走で打ち消しになりました。リフィス情けねぇな(

玲ちゃんは、何だろう、たまにぱっと私の脳内に出てきて動いてくれます。
ミカゼ君も何気に好きというかハレタカさんのキャラは全体的に好き過ぎる。
しかし、私の中で一番メジャーな空夜と銀ちゃんが全く出てこないのには自分で噴きました 笑。
我ながら無謀な事をしたものだと思いましたが(口調とか確認すらしていない)
正確なら良かったです…!違うところあったらおっしゃってくださいね!
シン 2010/05/10(Mon)22:47:01 編集
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