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サイト『果てない大地 遠い空』の別館です。 異文化SchoolDays企画でのチャットに関するレポート、なり茶告知の場所です。
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影さんのキャラさんとなら世界×世界が出来る。
つか、『飛翔の時』に滾って授業中に書き上げました(ニコッ!)
勝手に葉姫フラグを立ててみた。
『飛翔の時』の別バージョン的な。
でも内容は結構違います。
葉琉くんとシェスカさんをお借りしました!
ローちゃん=シェスカさん、
ドゥロスというのは双子の父が懇意にしていた側近で、双子も幼い頃に懐いていた男性です。

*****


木から飛び移り、テラスの縁に足を置いて外から手すりにもたれかかる。
テラスで座って本を読んでいた姫さんが顔を上げた。
 
「こんばんは、美しいお姫様。ご機嫌いかが」
 
花を差し出してニッと笑うワイに、姫さんはパッと嬉しそうな顔になった。
 
「ハルさん、こんばんは!うふふ、可愛らしいお花ね」
「君の方がずっと可愛らしいで」
 
そう言っても本気にしてないのか、クスクス笑って花を愛でている。
綺麗だの可愛いだの、臭い台詞は散々言ってるから今更本気にせんよな。
そんな花よかよっぽど可愛いのにな、と思いながら姫さんを眺める。
その花は何の変哲もない、その辺に咲いてるのを取ってきただけの花だ。
でも姫さんは、買った花よりそういう季節を感じられるものの方が好きなようだった。
 
 
事の起こりはちょっとした興味だった。
今、さっちんとみっちゃんとローちゃん、そしてワイでこの世界に来てそれぞれ仕事をしている。
ワイの仕事はまあ…外を動き回る諜報活動とでも言っておこうか。
ふと、ローちゃんに聞いたのだ。
彼女が仕事上接している囚われの姫が、とびっきりの美貌を持っていると。
囚われのお姫様。
それも美しいとくると見てみたくなるのが男というもんやろ?
ローちゃんは話してからしまったというような顔をして、余計な事はしないようにと念を押してきたけど、もう遅いわ。
ワイがそんなん聞く訳あらへんやろ?
という訳で夜の闇に紛れてこっそり噂の姫さんを拝みに行った。
見た瞬間に、ビンゴ、と思う。
遠目に見ても綺麗な容姿をしている。
眼福眼福、と眺めていると、不意に足を滑らせてワイは落ちそうになった。
 
「うわ!」
 
その声に姫さんがこちらに気付いた。
ワイとしたことが、とんだ失態や。
騒ぐやろか、それとも防衛に殴りかかってくるやろか。
ええとこの姫さんやから殴りかかってくる事はないか。
テラスの手すりに掴まってそんな事を考えていると、その姫さんは慌てて出てきて―――ワイの腕を、しっかり掴んだ。
 
「だ、大丈夫ですか!?しっかり掴まってください!」
 
ワイを支えきれるとは到底思えないか弱い力で必死に引っ張り上げようとする。
苦笑してワイは体勢を直すと、ひょいと手すりを乗り越えてテラスの中に降り立った。
 
「おおきに。大丈夫やで、ワイはそう簡単に落ちるような奴やあらへん」
 
ニッと笑うワイにホッとしたような顔をしてから、ワイをジッと見つめてその姫さんは言った。
 
「…泥棒さん、ですか?」
 
思いがけない発言に一瞬言葉を失い、ワイは姫さんを見返す。
 
「…そうやと言ったら?」
 
そうすると姫さんは、盗みはいけないだのこの国の王は厳しいだの見つかると殺されるだの言って、必死でワイを止めようとした。
変わった姫さんや。
普通、初対面の男が自分の部屋のテラスにおったら警戒せぇへんか?
ワイは吹き出して姫さんを宥めた。
 
「安心せぇな、泥棒ちゃうから」
 
尤も仕事の内容によっては泥棒的な事をする事もあるけどな。
少なくとも今は、泥棒やない。
 
 
それからワイは毎晩姫さんの所へ通うようになった。
自由のない姫さんはワイの話を楽しみにしていたし、ワイは可愛い女の子と話すのは好きやから。
最初の方こそ姫さんはワイが見つかりはしないかと心配していたけど、ワイがいかに強くて身軽かを説明し、実際に見つからずに忍び込むのを繰り返す事で安心したようだった。
 
 
「…あまり深入りしない方がいいのではないでしょうか…。彼女は、いずれは別れなければならない人物なのですから」
 
ローちゃんがワイに言った。
 
「別にええんやない?ワイは会いたければ勝手に会うし」
「そんな事してこの世界に影響を与えては…」
「そんなぁ、ワイ一人が誰かと仲良くなる位で崩れる均衡やないって。歴史的な事件には関わらんようにするし」
ワイの言葉に、言っても無駄だと悟ったのだろう、ローちゃんは溜め息をついて仕事に戻っていった。
せやかて、そんなん言われても。
みんなワイに冷たいし、ワイに優しぃしてくれるのは姫さんだけやし。
姫さんは嬉しそうやし、ワイかて楽しいし。
よっしゃ、今日は街で何故か犬に追いかけられた事でも面白おかしく話そう、と決めて、ワイはその場を離れた。
 
 
そろそろ動き始める頃だとみっちゃんに言われていたちょうどその頃。
姫さんの前に一人の男が現れた。
 
「アルミス姫ですか?私はラウト・クローデルと申します」
 
姫さんの前に跪いてその男は言った。
 
「エルハンド国のドゥロス殿の命により貴女を救いに参りました。どうか私と共に来てください」
「―――いけません!グータスは無慈悲な男です。捕まったら貴方が何をされるか…」
 
姫さんが拒否する。
まあ無理もないわなぁ。
一度姫さんを逃がそうとした男が、姫さんの目の前で殺されたゆー話を姫さんから聞いた事がある。
物陰に潜んで二人の様子を見ていると、一人の兵が近付いてきた。
 
「何者だ!」
 
そいつが素早く剣を抜くのを見て、ラウトとかいうその男が身構える。
咄嗟にワイは飛び出してその兵の腹部に一発お見舞いしてやった。
ドサリ、と崩れ落ちる兵を踏みつける。
 
「姫さん行きぃ。そいつは大丈夫やで、信用出来る奴や。それにそう簡単にやられる奴ちゃう」
「…ハルさん…」
 
何か言いたそうにする姫さんを無視して、ワイはラウトに声をかけた。
 
「ほら、早ぉしいや。のんびりしてる暇はないんちゃう?」
 
ワイの言葉にハッとしたようにコクコクと頷く。
おいおい、そんなんで大丈夫かいな?
 
「すみません、失礼します」
 
そう言ってラウトは姫さんを担ぎ上げた。
ワイならお姫様抱っこするのになぁ。
 
「ハルさん!…私の故郷はエルハンド国です!これから故郷がどうなるか分からないけど…もし落ち着いたら、機会があれば是非足を伸ばしてください!」
 
必死な顔の姫さん。
一国のお姫様にこんなに必死な誘いを受けるなんて、ワイも中々捨てたモンやないな。
 
「ああ、そのうちにお邪魔させてもらうわ。元気でなぁ」
 
ワイが言い終わるのを待ってラウトが角の向こうに姿を消した。
気付くと、城のあちこちで騒動が起きているようだ。
 
―――さて、ゴタゴタに巻き込まれんうちにワイも姿を消すか。
 
その場を離れ城の上から見ると、姫さんとラウトが無事に城から出てきた。
城門の兵は既に気絶させられていた。
その中庭に、ローちゃんが佇んでいる。
姫さんがラウトに何か言い、ラウトが姫さんを下ろした。
ローちゃんと姫さんが何やら言葉を交わし、ギュウと抱擁する。
 
あぁええなあ。ワイもすれば良かった。
まぁええわ、どうせまた会いに行くつもりやし。
だって誘われたんやもん、行かないではおられんよなぁ。
せや、再会した時に喜びのあまりというフリして抱きついたろ。
あの姫さん、どんな顔するやろ。
 
さてと、とワイは立ち上がった。
もうこの城に用はない、ワイはワイの仕事に戻るとしよう。
ワイは屋根の向こうへ身を躍らせて、姿を消した。


*****


実はアルを直接連れ出すのはラウトなんです(ニコッ)
この時点ではリーは別人として、アルには兄が生きている事を隠している。
 
軟禁されているアルの所に葉琉くんがフラフラ通う話は書いてみたいと前から思っていたのだけど、
影さんが書いてくださった話を読んで こ れ だ とピーンときた(またか)
影さんの話と同じになるように変えようかとも思ったのだけど、
いっぺん葉琉くんとラウトを絡ませたかったので敢えて本編通りに。
しかしあまり絡まなかったという事実。
ラウト演技してるしな!
 
しかし空姫パロ小説とまたもや被ってしまったかもしれない!
いいや気にしない。

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無題
滾りました何なんだ葉琉この野郎殴らせろあぁテメェ何アルちゃんにそんな元祖ルパンみたいなおまっかっこよすぎる・・・!くそぅ葉琉なのに・・・!!(待て)
ありがとうございましたシンさん、というかもうラウト君ktkr!!!!(゜∀゜)!!!
まさかのコラボ小説×コラボ小説みたいなノリって凄く素敵でした滾りましたよ言うまでもなく・・・!!!
というか葉空フラグ、回収させていただきますとも、てかイメージがまさに「カリオストロの城」なんですがどうしましょうかこれはもう素敵すぎ・・・!!!
葉琉のアルちゃんへ対する飄々とした感じや内面の描写とか、凄く噴きました
え、何で噴いたって?リアル葉琉がいるとまさに感じたからですとも(真顔)
いいなぁいいなぁ、美味しい葉姫をありがとうございました・・・!
もう素敵過ぎましたってかお兄ちゃん生存は隠してたんですかい・・・;!!!
ひぃいぃぃぃ;!と、とりあえず空アル童話を書き上げたら書き直して起きます・・・;;!!!
しかし滾る小説、本当にありがとうございました・・・!
愛しすぎて寧ろ死ねます(待て)
影ノ虚 URL 2010/01/23(Sat)02:05:02 編集
>影さん
『カリオストロの城』www
それ、書いた後で私も似てると思いましたwww
いや内容あんま覚えてないのですが、何かこう…雰囲気が(

いやぁ葉琉くんはホント、面白い位に自由に動いてくれますよ♪
私の中でイメージが定着してしまっているという事でしょうかね?
そのイメージが違ってなければいいのですが…;;
リアル葉琉くんだと感じてくださったなら良かったです^^

そうなんです、リーは最初は「王子の資格がない、アルに合わせる顔がない」って言って逃げてたんです(笑)
つか!アレはアレでいいと私は思っていたので別にわざわざ書き直されなくても…!
別にそこまでこだわってませんし、影さんが書いてくださった小説ですもの♪
でもそれで完全に同一の話になってコラボっぽくなるなら、それはそれで美味s(ry

こちらこそ素敵小説ありがとうございましたー!
シン 2010/01/23(Sat)06:24:40 編集
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